常陸大宮市議会 第4回定例議会 一般質問本質問の答弁(2007年12月13日)


 日本共産党の金子卓議員は、13日の一般質問で宮の郷工業団地に計画されているPCB廃棄物処理施設計画について次のように質問しました。

(1)PCB処理施設(「日本車輌」のPCB処理事業化断念と県担当課の対応)

 最初は、宮の郷工業団地内に計画されている「PCB廃棄物処理施設」ついてです。日本車輌製造株式会社は、今年10月23日開催の取締役会において、PCB廃棄物処理に係る事業については、来年3月までに事業化を断念する方向で検討を進めていく旨を決議したと聞きましたが、本当でしょうか。確認をしたいと思います。
 また、日本車輌の事業化断念で、エコロジック・ジャパン株式会社から提出された「PCB廃棄物処理施設の設置に係る事業計画概要書」の事前審査に県廃棄物対策課はどう対応しようとしているのかお聞かせください。

【答弁】 宮の里工業団地内のPCB処理施設建設計画についての状況等について申し上げますと、エコロジック・ジャパン株式会社から平成19年8月3日付で申請のあった廃棄物処理施設の設置に係る事業計画書及び地元関係者等の調整状況については、廃棄物処理施設の設置に係る事前審査要領に適合しないことから、平成19年8月22日付で、茨城県廃棄物対策課長から申請書類を返送したという旨が市の方に通知がありました。
 質問の、日本車両製造株式会社が愛知県半田市におけるPCB処理の事業化断念については、愛知県の資源循環推進課の担当に問い合わせたところ、試験運転中に原水タンクの発火事故、あるいは市販工業薬品による試運転等をおこなっていたが、使用した薬品にPCBが含まれていたため施設の一部が汚染されるなど、計画的な成果が得られなかったということから、PCB処理の事業を断念せざるを得ないというようなことであります。
 なお、宮の里工業団地内のPCB処理施設に関する県の対応ですが、今回の日本車輌製造株式会社の事故等の状況を踏まえまして、本県に計画されているPCB処理施設の計画内容、システム等が同機種である場合は、極めて慎重に対応せざるを得ないというような回答をいただいています。